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医療・介護[事例: 6]

水頭症のシャント機能不全の見落とし

相談内容

生後間もなく水頭症に罹患しVPシャント術を行い、その後、数十年生きていた患者が明らかに様子がおかしかったから病院に通院したものの、医師からは異常がないとして返された数日後に死亡した事案について遺族から相談を受けました。

解決

医療機関において全ての資料が電子化されているようではなさそうだったので、証拠保全を行って医療機関から資料を収集しました。

その資料を医学文献の調査、協力医との面談等から検討し、患者のVPシャントが機能不全が原因で亡くなったことが判明しました。また、患者の死亡直前の診断時に、医療機関がCT等をとることでVPシャントの機能不全に気付いた可能性が高いことから過失有りと判断し、訴訟提起を行いました。

裁判では医療機関側にシャント機能不全を見落とした過失があることを立証して、勝訴的和解により高額な損害金を勝ち取りました。

コメント

医療裁判では資料収集後に何をもって過失と構成するかが非常に悩ましく、かつ、弁護士としての腕の見せ所でもあります。

この事案では、患者の症状からVPシャント機能不全を予見し、CTにより発見することで対応可能だったことがポイントになりました。

解決事例カテゴリー
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